本日は、現役自衛官のH拳士に講話をしてもらいました。テーマは「常在戦場」。常に戦場にいる心構えをもつということです。
ちょうど先週のこと、H拳士が職場で当直をしていたところ、夜中の1時ごろに招集があったそうです。船から火がでていて、すぐに出動せよとのこと。H拳士は眠気と戦いながらも、すぐに防火服に着替えて、現場に直行したそうです。幸い、煙がでていただけで火事になることは免れたそうですが、現場にはほとんどの同僚が、防火服で集合していたそうです。その状況にあって、「常在戦場」という精神の大切さを、改めて実感したそうです。
そして、武道を修める者も、「常在戦場」の精神を持つ必要がある、と語りました。なぜなら、護身の技が必要になるときは、いつどこなのか分からないからです。いつでも、どこでも、わが身を守れないといけない。もちろん100%常に、ということは難しいかもしれませんが、武道とはそういうものとして考えて欲しい、とH拳士は語ってくれました。
ここに、格闘技と武道との明確な違いがあると、私も思います。武道とは、いついつに試合があり、コンディションをそこまでに整えて、作戦を立てて戦う……というものではありません。身の危険を回避し、危険に遭ったなら即座に応ずる身体をつくること。そういうものを目指して稽古しなければなりません。
まだまだ若い拳士の多い安浦支部ですが、ゆくゆくは、皆でそういう境地を目指していきたいと思っています! H拳士、素晴らしい講話をありがとうございました。