少林寺拳法ってどんな練習をしているの?

野球やサッカーのようなメジャーなスポーツなら、練習内容もイメージしやすいのではないかと思いますが、「少林寺拳法の練習」というと、多くの人にはイメージしにくいのではないかと思います。自分にもできるかな? 子供がついていけるだろうか? その心配は無用です。呉安浦体育館少林寺拳法教室では、子供から大人まで、無理なく楽しく身体を動かしながら、技法も身につけられるように、練習メニューを工夫しています。

準備運動

練習のはじめは、準備運動から行います。「1、2、3、4、5、6、7、8」みんなで声を出しながら丁寧に身体をほぐします。準備運動の内容は、飽きがこないように、いろいろなものを行っていますが、動きのなかで筋肉をほぐしていく、ダイナミック・ストレッチを行うことが多いです。

基本

号令にあわせて「突き」「蹴り」「受け」を行っていきます。少林寺拳法の気合いは「あ!」大きな声をだしながら、素早く、鋭く動きます。「ひざを軽く曲げて!」「脇を締める!」支部長の声が飛ぶ場面です。夢中で動いているうちに、集中力が高まってきます。

基本の様子。茶帯の拳士が号令をかけています。
ミット打ちは、人気の稽古のひとつ。ストレスも吹き飛ぶ!?

休憩

1時間30分の稽古です。集中力を保って怪我を防ぐために、休憩は必ずとります。しかし、休憩時間も元気に走り回ってしまう子供たちの姿も……これは、どの道場も同じのようです。

鎮魂行

鎮魂行では、少林寺拳法の教えをみんなで声をそろえて唱え、座禅を組みます。小さな子供たちには難しい言葉も多いのですが、「門前の小僧習わぬ経を読む」の精神で、まずは唱えます。座禅は、背筋を伸ばしてしっかりと。姿勢が乱れていれば、打棒をもった拳士がそっと背筋を調えにやってきます。

近年は学校現場においても、授業のはじめに「黙想」をとりいれているところがあります。「目を閉じて、落ち着いてみる」ということが、学ぶときに大切なことなのだということが、認知されているのではないでしょうか。

先頭の拳士は「主座」といい、巻物を開いて教えを読んでいます。子供たちの憧れのポジションです。
座禅を組む拳士。頼もしい背中です。

法形

法形とは、少林寺拳法の技のことで、二人一組で決められた動きを練習します。法形には、少林寺拳法のエッセンスがたくさんつまっており、「門外秘」であるため、ここで詳細を述べることはできませんが、体験すれば驚くこと間違いなし。ぜひ、道場に来て体験してみてください! 

法形練習の様子。左の拳士の突きを、右の拳士が受けています。

運用法・演武

運用法とは、法形を合理的に活用して身を守ることで、いわゆる実戦を想定した練習になります。正式な大会では、顔面と腹部(男性は金的)を覆う防具をつけて行います。初心のうちは怪我のおそれがある稽古ですので、運用法に慣れるための「肩タッチ・膝タッチ」ゲームや、防具なしで手軽に行える「寸止め・当て止め」形式の運用法を行いながら、無理なくステップアップできるようにしています。

演武とは、あらかじめ法形を組み合わせて構成し、順番に行うものです。少林寺拳法の大会は、二人一組で行う「組演武」の発表が中心的な種目になっています。「組演武」は、繰り返して稽古することが肝要です。呉安浦体育館少林寺拳法教室では、夏の広島県大会、冬の呉地区大会のシーズンに、「組演武」の練習を重点的に行っています。

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