今日の講話は、当支部最年長のH拳士による講話でした! 前回の支部長講話に関連して、若い頃に経験したことを話してくださいました。
当時学生だったH拳士は、ある日、重い心臓病を抱えた小学生の女の子のための、献血の呼びかけを目にしました。手術が成功するかどうかは五分五分。当時、自分が何をするべきか悩みながら日々を過ごしていたH拳士は、なんとか力になりたいと思い、献血をすることにしたのだそうです。
当時は、血液を保存する技術がなかったため、血液検査をしたのち、指定された期日に献血をしにいく必要がありました。H拳士は検査には問題がなく、献血ができることになりましたが、その期日が問題でした。その日は、大学の試験の日だったのです。試験を受けなければ単位を落としてしまい、学生生活に支障がでるかもしれない。どうするべきか、悩みました。しかし、自問自答するなかで、こう思ったのだそうです。
「おまえは、一体何を考えているのか? 自分の単位と、人の命と、どちらが大事か?」
そうしてH拳士は献血に向かいました。女の子の手術は無事、成功したそうです。「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを。」それを実現するには、何を優先するべきなのか、考えさせられるお話でした。Hさん、ありがとうございました。(ちなみに、試験にはなんとか間に合ったそうです)